まず最初にこの記事長いですw
毎年恒例のまち協ワイン会へ行ってきました。
大人気イベント&人数制限もあって、予約すぐ埋まる超希少なイベントなんですが、、、
最初に言っときます!
行かなきゃ損でしたマジで。
当日会場でワインリスト発表なので何が登場するか明かされる事ないのは周知しておりましたが、予想を超えてきました。
会場入ってすぐに目に飛び込んだのは
kisvinのボトル… はあ?キスヴィン

︎
なんで!?
そんでワインリスト見て驚愕!
まさかのオールジャパン。
ヒノデダンケ…
たかやまピノ……
いやいやいや知っとるよ
飲んだことはないけど知名度で知ってるまあまあお高いワインたちですよ。
ほんで、チーズも毎回すごいのが登場するのは知ってたんですが、
シェーヴルとかフルムダンベールとか
トランブルーさんの焼き立てバケットもそうなんだけど
予算マジでどーなってるんだ!?
あれ?これまち協ワイン会ですよね?
これはもうフェスやん…
ほんと高級ホテルのワイン会にもてなされても出てこないようなワインとチーズのラインナップで溶けそうでした。
超有料級…いやちゃんと有料なんですが
もっと価格上げても良いレベルの
そんな内容だったので、
こんなすてきな会を開催してくれた坂本酒店さんとみなみまちづくり協議会の皆さんには感謝でしかないです!
ほんと無事開催できて良かったですし、
および下さりありがとうございます!
という感じでまだワイン会始まってもないのにこの長い前置きよ。
はよ席に着きなはれw
せっかくなので今後の参考に今回のワインレポート覚え書きしてみました。
まず最初はスパークリングワイン。
坂本さんの主催するワイン会は必ずと言って良いほどファーストワインにこだわりが!
ひさしぶりのワイン会で新年のお祝いも兼ねてということで、ヌーヴォで乾杯とかほんとに参加者の顔を想像しながらセレクトしてくれてるのがひしひしと伝わってくる。
❶ #ヤマノヴァンセ モン・ロゼ・ペティアン2022
生産者: #フェルム36 (長野県大町市平)

メルロー100%ということでピンク色の仕上がりですが澱を残してるためやや白っぽい感じ。卯年らしくほんのり泡がグラスをぴょんぴょんと跳ねて可愛い。坂本さんナイスセレクトです!
ただこれコルクじゃなくて瓶ビールのような金属製の栓なので抜栓に注意が必要なようです。
香りはチェリー!いちご系というよりはさくらんぼ。シロップ漬けのさくらんぼじゃなくて若い収穫したてのさくらんぼに近い印象。味は泡の中でも濃い目じゃないかな?キリリの中にほんのり甘みを感じ、澱由来の渋味が全体を引き締めてる感じ。料理と合わせるなら白身のオイルソテーにキンキンに冷やしたこのワインと合わせてみたいなと思いました。
ちなみにヤマノ(山の)ヴァン(ワイン)セ(この地方のよく使う言い回しで「〜せ」からとってる)だそうです。フェルム36のサンロクの意味は…調べたけど出てこなかったので、今度機会があれば聞いてみようかな。
最初っからステキなワインをご馳走さまでした!
続いてはボトルネックがスラリとしたドイツワインぽいヒノデダンケ。
名前はよく坂本さんの投稿で見かけてたのもあり、僕の中では知名度かなり高いのですが飲んだことは一回もなくて今回初!(というかキスヴィンさん以外初)
でも名前だけはしっかり覚えてたので期待大でした!
❷ #ヒノデダンケ ブラン2020
生産者: #千葉ヴィンヤード (北海道岩見沢市日の出町)

色合いは緑寄りの黄色で香りがゲヴェルツ!ブラインドしたらぜったい生産者日本人って分からんレベルで、これ贈られたら嬉しい系ワイン確定や☆
で、使用品種見たらゲヴェルツ使って無いでやんのw
そのかわりピノグリ、レンベルガー、ピノノワール、ケルナー、ピノブラン、ソーヴィニヨン、トラミネール、バッフス…とズラリと、そりゃ香りが複雑味増して、でもぜんぜん喧嘩してなくて、このままスローに飲みたいワイン。
チーズはブリーやカマンベール合う。
シェーヴルは合うけどワインの個性が消えちゃうかなぁ…飲み口は果肉大きめなグレープフルーツを感じました。
エチケットもアルザス地方特有のデザインで可愛いし、自分用でも良いけどやっぱりプレゼント用かなぁ?自分のお店にはぜったい置いておきたいけど、この子とペアリングさせる料理やチーズを妄想させるだけのポテンシャルを持ってる、くらいのバランスになる〜危険性が少し高めだけど許してよ〜的な、花束みたいなワインでした(何いうとんねん)
生産本数も年間1000本とかなり少ないので、買える時に買っとこ♪
お次は、ソリチュード、、、
ソリチュードだよ名前がもうすごいよね。
孤独って意味だけど、自分から孤独になりに行ってるというか、自由って意味もあるので、
それだけ他者を寄せ付けないインパクトのある名前。
❸ #ソリチュードテール ド・ヨイチ2021
生産者: #平川ワイナリー (北海道余市郡余市町)

そんなネーミングだけあって、品種非公開とかほんとやりよる。まだまだ未熟者のぼくにとって葡萄品種はワイン飲む前に味のイメージの指標のひとつだったんで、非公開なんだーって思ったけど
作り手さん曰く、テロワール(土地)らしさを表現したくて、品種による先入観でワインを選んで欲しくないという思いから、って
おもくそワシやないかい!w
これからもっと知識と経験を高めて、頭でっかちにならないアテンドを目指したいところです。
でさっそく香りなんですが、はい、のけ反りました。
なんだろ、岩のコケの香りかなぁ、いいグラスに入れてあげたいワインです。
味わいはとにかく濃い!あんまりレポートで旨いとか曖昧な表現は避けてるんですが、ごめん、すげぇ旨い。塩味もしっかり感じられます。酸もけっこうしっかりしてて、酸は苦手な方なんですがぜんぜん嫌味がなく、舌にピリピリと感じる苦味。青リンゴを感じさせるアロマも少々。オイル系は合いそう、スモークはちょっと違った。スパイスやハーブは合いそうなので試してみたいです。とにかく酸・塩味が強いのでアテンド注意が必要だなぁと思いました。
次はシャルドネ飲み比べということで、最初に菊鹿シャルドネ。読みはきっかだと思ったらきくかでした。
❹ #菊鹿シャルドネ NV
生産者: #菊鹿ワイナリー (熊本県山鹿市菊鹿町)

ヴィンテージ違いの樽をブレンドして複雑味を持たせているということで、樽由来の熟成感ある香り。ほっくり系のシャルドネ。雨量の多い熊本県ではハウス栽培で、特殊な方法で上から下から完全に雨からぶどうを守って栽培してるんだそう。坂本さんのお話ほんとに面白い。味わいは一般の人がイメージしてるシャルドネ感はぜんぜん無く、塩味、オイル感があり、酸は穏やか。オリーブオイルよりはバター料理に合わせたくなります。ただ苦味が際立つ印象だったのでペアリングは考えないとなぁ。スモークはいけた!
そして、キスヴィンさん。坂本さんと一緒に山梨へ行った際見学させていただいた思い入れのあるワイナリー。栽培から醸造〜販売まで一貫してやってるドメーヌをたった2人で経営するすんごいワイナリーです。

そんなキスヴィンさんのワインをこのまち協で登場するってんだから、坂本さんもすごい頑張ったんだなぁと思うけど、まち協も参加者もガチのワイン熱がすごい…。
❺ #キスヴィン シャルドネ2019
生産者: #キスヴィンワイナリー (山梨県甲州市塩山)

もうね、5年以上あいてるしひさしぶりに飲むのでさすがに忘れてるかなぁと思ったけど、ちゃんと覚えてた!キスヴィンのシャルドネでした!
キスヴィンって…ワインにkissってチャーミングな名前だけど、味わいはとにかくパワフルで先程の菊鹿シャルドネより香り・塩味は穏やかながら主張はすごい。記憶に残ってて嬉しい。自分の乏しい表現で申し訳ないのですが、オイリーなニュアンス、穏やかな酸とミネラル、嫌味のない苦味が特徴。お店にもぜひスタンダードに置いておきたいワインです。
次は赤ワイン、ボトルデザインに先ず目がいくので調べてみたらアーティスト@mayca2002 (メイカ)さんの作品で、主に女性や鳥を描かれてる方のようですが、色使いがかなり特徴的で、そこでこの色使う

︎みたいなのとか、重力のない世界感の表現とかすごく見応えあるアーティストさん。ちなみにこのたかやまピノで描かれたイラストは星空や夜と夜明けの狭間、ぶどうやそこに関わる人々の実りを表現したとあり、たかやまのテロワールに生命が染み渡っていくような力強さを感じました。
❻ #たかやまピノ・ノワール2012
生産者: #信州たかやまワイナリー (長野県上高井郡高山村)

たかやまとありますが、飛騨高山じゃなく長野県の上高井郡高山村に由来してます。ちょっと調べてみましたらこの高山村では3つのワイナリーがあり、
まずこの信州たかやまワイナリーさん、白は造らずピノ・ノワールにこだわるヴィニクローブさん、そしてあえてイタリア系葡萄にチャレンジしてるカンティーナ・リエゾーさん…3者ともこだわりが映える。
今回試飲したたかやまピノは酸穏やかでほんのりスパイシー。色調はやや茶色味、チェリー、タール系の口当たり、ぶどうの茎、枝のニュアンスを感じます。香り、塩味が割と強いかな。用意されたフルムダンベールが余裕で負けちゃう感じでした。甘いのと合わせると酸・苦味がより際立つ感じです。このまま単体でスローに楽しみたいと思わせる力強いピノでした。
最後はメルロー!
というかこの辺から坂本さん時間の関係で説明がギュッてなってたので、また詳しいお話聞かせていただきたいです!!!
❼ #千曲川ワインバレー メルロー2019
生産者: #はすみふぁーむワイナリー (長野県東御市)

このワイナリーのある長野県は東御市。字が前に住んでた神戸の東灘区御影に似てるから、親近感を勝手に感じているのですが、とうみしって読むそうです。千曲川もちくまがわってなかなか読み慣れない。
ちくまがわワインバレーのこのワインボトルエチケットが、まるで海に漂流してきた海図ボトルみたいでかっこいい。木樽の香りと、淡い茶色がワクワクさせてくれます。口当たりはまず塩味が強くてパワフル。でも坂本さんはパワフル系というよりは奥ゆかしいニュアンスって表現してたので、そんなこと言えるようになりたいなぁと思った。ブルーはもちろんスモークとの相性バッチリ!なぞにミントの香りも感じました。酸は穏やかですがこちらもアテンドに注意が必要だなぁと思いました。
坂本さんの説明のつづきが気になって仕方がない魅惑的なワインです。
今回登場したワインレポートは以上になります。
正直、表現がたとえばミネラルとかもっと細分化した表現出来たらなと思うところですし、飲んだことない方への妄想膨らませるようなストーリー性のある表現が出来るようになりたいなと思うところ。
ほんと雨に濡れたコンクリート階段と落ち葉の香り…みたいな変態的な表現する諸先輩方のアテンドを見てたから(ほめてるw)、そのままトレースしないまでも、今の時代に沿った伝え方でワインや生産者の挑戦を表現できるようになりたいなと思います。
そういえば!
お酒やエンタメのある生活からだいぶ疎遠になってしまってて、日本ワインがこんなに凄いことになってるのに、これから再履修する浦島太郎状態ですが、やっと自分のバーが持てて、ようやくスタートラインに立ったという感じです。
20代の時に勉強してきたことをようやく活かせるというか、地域活性とか地方創生とか、そんな大義名分は持ってないんですが、いつか誰かの何かの…たとえば記念日とかそんなシーンにお役に立てるようなバーを目指して頑張ろー
#坂本酒店
#みなみまちづくり協議会
#コシャラシャント